ドール用のミリタリーな鎧。



何回か、既にイベントで販売しているのに一向に売れない翼付きプレートアーマーがあり、置き場所に困ったので、今回はその改修した作品を紹介します。



まず、羽の部分は、ベルトのみで接続できるようにしました。これなら色々使えそうです。

羽部分の再利用はこれで終了。

さて、本題ですが、


羽付プレートアーマーは後ろに遊びでスラスターなど付けてしまったせいで、普通の甲冑としても再利用できない残念な装備ということもあり、今回はかなり遊んだデザインの甲冑にしていこうと思い立ったわけで。

製作日記的なものはブログにも書いたので、ここでは割愛するとして、今回は純粋に作品の展示をしていこうと思います。

そんなこんなで完成したのがコチラ。

超ド級重装備系甲冑です。

元々私は、大艦巨砲主義的なデザインが好きで、ロボットゲーム等する時も足はのろくても防御力と攻撃力の高いユニットを使う傾向が有り、その反面、売れ線はビキニアーマーなどの露出の多い物で、本当はデカイ盾とか、ゴテゴテした装甲を作りたかったりするのですが、最近はそうも言ってられないので、こういう遊び溢れる作品でストレス発散と言う訳です。







作品コンセプトとしては、大戦末期に、人材不足のためドール一人当たりの戦力を極限まで引き出さなければならなくなった軍部が、敵陣制圧基地に上空から強襲を掛ける為に装備を設計したものの、現地の物資不足のため、廃材などを使用した現地改修的な物しか生産できなかった系の鎧です。割り切ってしまえば作者の妄想の賜です。

そう、本当に妄想の塊で、ここから先も作者の妄想がダダ流されるだけなので、そう言うものが好きでない人はここから先は見ない方が良いと思います。



ただ、それでも単に妄想を再現するだけでは意味が無いので、今後の鎧に使おうかと設計していたギミックなどの試験も兼ねてこの作品を作りました。

というわけで詳細ですが「敵陣制圧基地に上空から強襲を掛ける為」の装備なので、降下用のパーツが付いている訳で、それが腹部に収納されているパラシュートです。


こんな感じに開けます。


別に手に落下傘の紐を持たなくても、プレートアーマーにカナビラで留められるので、降下中も両手が空き、応戦できる仕様です。

また、着陸後は取り外しも容易に可能です。


膝のアーマーは対空砲火から本体を守る為に、下に向けて大きく装甲板が張り出した形状にしています。


又、膝装甲下部は、着地後に重火器を使用する際などに体を固定する為のスパイクにも成ります。



ただ、ドール自身の防御力を高めるために、全身を(軽量化の為、ハトメで肉抜きをしているものの)金属で覆っており、かなり重量が増す為にパラシュートだけでは十分な揚力を得られないと判断し、補助用のロケットブースターを背中に1基、両肩、両サイドアーマーにそれそれ1基づつ、計5基設置する事で急激な落下の防止と、滞空時の回避能力を向上を実現しています。


又、胸部分はこのように降下作戦以外の時は、パラシュート以外にも色々な物を収納できるペイロートが魅力でもあります。

ただ、この作品は防御面だけが優れている訳ではありません。


降下時に敵拠点を破壊する為に空爆を行えるようなギミックがあります。サイドアーマーに取り付けられているハンドルを引くと、フロントアーマー、リアアーマーの収納物を支えているベルトのピンが抜け爆雷を投下する事が可能です。


フロントアーマーはピンが抜ける事でベルトが外れ、挟んでいる積載物を落とす事が出来ます。


後部は、ピンが抜けるとポーチの下部も抜けます↓




ポーチは上の蓋も開きます。又、着陸後の白兵戦に備えて、ハンドガンとナイフのラックも装備。


又、今回の装備は背中部分にロケットがあり、荷物を収納できないので、腕部ガントレットの装甲は廃し、収納ラックに成っています。


物資だけでなく、武器を括りつければ大幅に火力UPです。


基本的には、局地戦用の強襲型装備で、速やかな拠点制圧や一撃離脱戦が主な任務ですが、不本意ながら着陸後に野戦が長引いても良いようにパラシュートは天幕としても仕様可能です。


頭部装備はデフォルトの状態では金属の庇をもったキャップで広い視界を得る事が出来ます。




又、基地制圧後の式典用に甲冑の兜を模した形態にも差し替える事が出来ます。




それに加えて、強襲時には、装甲を展開する事で、急所の首元を守るヘルメット形態にも変形させる事が可能な複合装備に成っています。


と言った具合に、中世のような甲冑を近代型の戦場でどのようにドール装備として展開してゆくかの研究はこの辺で終了です。

妄想に付き合って下さった皆さん、ありがとうございます★