1/3ドール用の革製、鎧を作るっ!

春ですね。桜が満開です。桜の季節は花粉の季節なので、なるべく家に籠って内職に励みます。

ということで、今回は1/3ドール用の鎧でも作ります。


まあ、こんな感じの出来上がりです。


最初に金属パーツを作ります。
これはブリキの板を加工したもです。
ブリキは鉄にすずのメッキをしたものです。ただの鉄板よりだいぶ錆びづらいです。
ただ、ステンレス板も安価に手に入るので、今度はそっちで作ってもいいかも、でも堅そうだから無理かも。
むしろ、ニッケルメッキ板が欲しいですが、売って無い・・・

ちなみに使ってるカシメなどはニッケルメッキしてある奴です。光沢が結構気に入ってます。基本的に市販で売ってるこの手の金具はニッケルメッキです。金色っぽい金具でも、ニッケルの地の色を出してるみたいなちょっと黄ばんだのはニッケルメッキで、本当にきれいな金色のは金メッキぽいので、値段が凄く高くなります。

今後は真鍮板とかでゴールドタイプを作っても楽しそう♪

上の穴はデザイン上の物で、下の穴が本体との接続用の穴です。


加工している時にバリが出るので、薄い皮を裏側に張り付けて、危険が無いようにします。安全設計です。

下の穴は接続時にバリが有った方が保持性が上がるので、残しておきました。



首元の台座パーツ。これだけだと意味不明ですね。


何時ものように設計図を作って試してみます。



胸の部分は太く、ウエストは細く、尻尾の部分は広げてます。
なんか何処かで見た事有るようなデザイン・・・?


素材を切り分けます。



こんなふうに篭を編むような感じで・・・
というデザインですが、何もこういうデザインにしたかったわけでは無くて、割と立体裁断とかって考えるのめんどくさいし、考えて作っても、おいおい見栄えが微妙じゃないか?という事が多々あるので、今回はちょっと冒険してみようかと。

今回は、パーツ同士の接合に遊びを持たせたいので、接着剤を極力使わないでカシメだけで接続します。工業用のネジとか使うと、また
別の趣が出そうですね。高くつきますがね!


首の部分を加工が割とメンドクサイ金属パーツにしたのには訳が有りまして、この部分を強固にする事によって、パーツ同士の基盤になればなとか考えている訳です。縁の下の力持ち的な土台の役割を込めています。

なので、ここだけは強度的に優秀で、やり直しの利くボルト止めにしています。


裏から見ると、さっき作った、変な形の土台がここで使われてるんだと言うのが、おわかり頂けるとおもいます。


ネジがカッコいい・・・





土台に金属パーツに全ての縦素材を接続したら、左右を横断する革ベルトと編んでいきます。結構強引な作業です。
横素材のベルトには一つ置きにDカンを接続してゆきます。



胸の部分のパーツ完成です。

女性的なラインが作れました。


横から見ると、ドールにどのように装着させているか解ると思って撮った写真です。





物々しい胸元。


次は肩のアーマーなど作ります。

設計に割と苦労。少しづつマシな造形に近づけていきます。
それにしても最近の速乾ボンドは本当に速乾なので、こういう試作品作るのも楽に成りました。




パーツの切り分け!

割と材料が堅いので、一番大変な作業です。


度台近辺だけ接着剤で仮留めしてからカシメをうちます。ここはズレてほしくないので。

中央バネホックを仕込んでいます。


胸のアーマーと接続るためのパーツ。ここにもバネホックを仕込んであります。


こんな具合に接続。丁度いい金具が無かったので、この時は接続にボルトを使用しました。


肩アーマー単品。


未装着時







この部分に肩のアーマーが着脱可能な訳です。


装着するとこんな感じ。






割と一貫性のあるデザインなのでいい感じです。







斜め後ろからの絵が割とお気に入りです。カッコいいです。














で、ここでポイントなのが、型のアーマーがドールのポーズによって可動させられる事なのです。
通常時こんな感じ。


前のめり


うしろのめり


こうする事で、様々なポーズの時に、不自然な感じがだいぶ軽減されます。最近のザクのプラモのスパイクアーマーがやたら動いて、アニメの様なポーズを決められるのとおんなじようなニュアンスを目指している訳です。


歩く動作など、とても自然。



何かを持たせるときなどは、両方のアーマーを前に持ってくるとそれっぽいですね。












それとは逆に後ろにめいいっぱいスライドさせると、腕を上げた時などに、アーマーとの干渉が減らせるので、剣を振りかざす的なポーズも出来そうです。剣は作って無いですが・・・












腕をあげて無いとこんな感じに成っます。



さてさて、下半身が寂しいので、今度は腰のアーマーを作ります。
こっちは肩のアーマーとは別で、独立させます。というか、最初に設計して無かったので、接続用のジョイントとか用意して無かっただけです。

最初に金属パーツ作ります。
記念なので軍手は必須。
それにしてもとんでもない色の軍手ですね。



バリはキケン!!
こんな物に大切なドールを傷つけられる訳にはいかないので、裏面はちゃんと処理します。






また試作していきます。


改良を重ねて、ベルト部分とスカート部分を完全に別パーツ化する事によって、装着した時のスタイルを微調整できるようにしてみます。





裁断・裁断・裁断
いい加減に指痛い。


ベースの組み立て・・・


んで、編み込んで完成。


ベルトを留めるとこんな感じ。




装着するとこんな感じです。
中央の金属パーツだけはベルトに直接くっ付いているので、それに合わせて、革のスカートをスライドさせて、バランスのいい所に位置を調節します。











パーツ同士は接続に遊びを持たせているので、脚を上げても大丈夫です。







残りのパーツを装着してゆきます。


これで全部完成です!





















ちなみに肩とベルトと胸のアーマーを接続していたボルトを廃して、薄型の金属パーツの差し替えています。この方が色が合うし。

腰のアーマーは後ろ側がプリティですね。


変なポーズですが、これくらい稼動できます的な意味で。









お座りも大丈夫な仕様です。


そんな感じ1/3でドール用、革製鎧でした。