DD(dy)用金属甲冑を作ると言う道のり・・・その1


去る2011/9/11に東京都浜松町、産業記念会館でドールショーが行われました。

※詳細はブログに書いたのでこっち→http://tibadoll.blog.fc2.com/blog-entry-8.html

こういうイベントで初出店の割に、持って行った物の半分以上が売れて嬉しかったですし、鎧ばかり置いているので女性の方は私の作ってる物とかあんまり興味無いんじゃないかなぁ〜とか思っていたら、割と興味を持っていただいたりして、ビックリしました。

ただ全体の傾向としては鎧系は男性に人気で、帽子などの小物は女性に人気でした。

そんな具合で色々な意味で収穫が有ったのですが・・・

ただ・・・

ブースに居て、お客様や見物の方々からのある声が非常に目立ちました・・・

そうです・・・

60センチドールの・・・

DD用の・・・

鎧は無いの?

あったら買うのに!!





そうです、我が家には最大48センチのドールしか居ない・・・

だから当然、服飾品もそれが中心と成る。

しかしながら、世の中では未だに60センチクラスのドールが主流というか、ボークス一人勝ち。

これじゃ、売れない。

じゃあ、作れば良いじゃないか!

でも、作る為にはDDの子が居ないと・・・

じゃあ、お迎えすればいいじゃないか!

でっ



お迎えしてしまうのですね。

そしてその日の利益は全て飛ぶのでした。


さて、DDdy(ドルフィードリームダイナマイト)を購入してしまった訳でもうひっ込みはつきません。ちなみにダイナマイトにしたのは、ドール衣装はサイズが大きい方に合わせた方が汎用性が上がるからです。まあ、他にも好みとか有りますが・・・

特に金属甲冑を作ると成ると、胸がつっかえて入らないとか成っても無理やり押し込んだり出来ないので、大きい方に合わせる事が重要に成るのです。なので、私は基本的にそのシリーズで一番、グラマーなタイプを基準に型紙を起こすようにしています。

という建前です。





さて、話は飛びますが、ドールショーの前に、オビツ50用の新しい装備の研究をしていたりしました。


こちらは以前作ったお馴染みの金属製甲冑です。

これはガンナー用とかいう設定で作ったものなので、肩の装甲が左右非対称ですが、割と肩の部分、二の腕の部分を重装甲で纏めてみても、脇の下当たりが無防備な感じに成ってしまいます。まあ、実際にドールが戦争する訳じゃないし、だいたいのポーズで隠れる部分なので関係な言っちゃ関係ないのですが・・・



上のネットで拾った図の様に、独立したプレートで脇の部分を防護する方式があるので、そういうのやってみようと思ったわけです。



それで、作ったのがこれです。

当初の予定では高性能なレザーアーマーを作ると言う目標でやっていたので、今回は革主体の装備です。

そして今回は、何時も作ってるような金属甲冑シリーズとは違って全てのパーツが新規設計です。


何時ものように普通に金属甲冑シリーズと同じくジョイントの軸に合わせて装甲がスイングし腕を上げられますが、今回は・・・




装甲が水平方向にもスライドするので更に腕の動きのバリエーションを増やせます。尚、脇を守っているプレートも同軸上で独立して動きます。


このように、真上に腕を上げる事も可能

後ろ姿

今回は多少下に服を着こんでも大丈夫なように、ジョイント接続では無く、ベルトで装着する方式を採用してみました。




構造的に今までの作品とは互換性はありません。まあ、コンセプト的に全然違うものなので。


逆に前に装甲を移すと自然なポーズで肩のアーマーも腕の動きに着いていける感じです。




又、肩のアーマー全体の基部が肩のベルトをスライドして前後に動く仕様なので更にダイナミックな肩のアーマーの可動が可能に成っていて、合計3方向に肩の装甲自体が動かせる感じで、全部の軸を全て動かすとすごく訳わかんない事に成ります。

限界まで後ろにずらした所


限界まで前にずらした所。

そんな具合で、全てのギミックをフルに動かす事で、遊ぼうと思えば、変な形に色々変形出来たり・・・実用性はなさそうですが。




















あと、首元が寂しいので今回は襟の様なパーツを付けていますが、この内部にハ針金が仕込んであって、動かしてドールにフィットさせられます。




一応外すとこんな感じ。


さて、こんな具合に得られたデータを元に、DD用の甲冑製作開始です。


外見は基本的にオビツ50用と変えてません。正面と腕はは設計図を流用してサイズだけ変えている感じです。

※まだ、ドールアイを注文中で、ヘッドのメイクが出来ていないので頭は付けてません。

今回は膝のアーマーも追加予定。マントも標準搭載できるように考えています。


裏側は殆ど新規設計で、先ほど紹介したレザーアーマーに近い設計思想です。下に色々着せていても大丈夫なようにベルトで調整出来るようにする予定です。リアアーマーはお尻の大きさに合わせて大幅に大形化させています。又、、今回は重量のUPに伴いリアアーマーはベルトを使って腰に直接固定する方式にします。



サイドはかなり新しいアイデアで鎧っぽくする予定です。乞うご期待。


こんな具合に製作を開始したので、出来れば11月末のI・DOLLに出せればなと思います。

そして儲かったら、またドールをお迎えするのでしょうね・・・

続く。